顎やお口の中に腫れやできものでお困りの方へ

口腔外科担当の松原良太です。
患者さんからのお問い合わせが多かった内容について、ホームページでもご紹介させていただきます。

今回は『嚢胞(のうほう)』についてです。


口腔外科医:松原良太

嚢胞とは、からだの中に生じた病的な袋状のもので、一般的にその中には液状の内容物が入っており、その内側が上皮(袋の壁)によって覆われています。口腔外科領域には顎骨内にできる嚢胞と口腔の軟組織に発生する嚢胞があります。顎口腔領域には歯や唾液腺などからだの他の部位にはみられない組織が多く、嚢胞は歯や唾液腺に由来して発生するもの多いとされています。嚢胞はその成り立ちから、歯に関係あるもの(歯原性)と歯に関係ないもの(非歯原性)に分けられます。

症状としては顎の骨や歯茎が腫れたり、できものとしてあらわれることがありますが、無症状であることが多く、偶然歯科クリニックで検査したレントゲン画像で発見されることも多くあります。

今回、医歯薬出版が発行している歯科雑誌『歯界展望』の1〜3月号に、私の執筆した嚢胞についての記事が掲載されました。
『生体防御の視点から捉える嚢胞性疾患』というテーマで、1~3月号に短期集中連載予定です。
歯界展望/医歯薬出版株式会社
歯界展望 133巻2号

歯界展望 133巻2号/医歯薬出版株式会社


歯界展望 133巻1号/医歯薬出版株式会社

顎やお口の中に腫れやできものができた場合、「何科で診てもらえばいいのか分からない」というお声を耳にすることがあります。
これはおそらく「歯医者は歯を診る」という認識で、腫れやできものを診てもらえるのかどうかわからない、ということなのではないかと思います。
顎やお口の中の腫れやできものは「歯科口腔外科」で診断・治療を行うことができます。
気になる症状がある方はお気軽に当院までご相談ください。
口腔外科専門医が責任をもって診断・治療を行わせていただきます。